軽配送ドライバーの1日の流れは
以下のような感じです。
出勤:8:00
積込:8:10~9:30
朝礼・点呼:9:30~9:45
出庫:9:45~10:00
配達:10:00~16:00(休憩含む)
帰庫・片付け:16:00~16:30
ミーティング・事務作業:16:30~17:00
退勤:17:00
このようなサイクルで1日の仕事をしています。
それぞれどのような業務内容なのかを詳しく説明していきますね。
出勤 8:00
出勤してタイムカードを押したら、その日に必要なお客様の情報や手続きに使う書類を持ち出します。
余裕を持って出勤するのが1日をスムーズに終わらせるコツ。
積込が始まった途端にバタバタするので、時間ギリギリだと何にも準備ができません。
そうすると配送中のトラブルの原因となります。
「遅刻になりそうで焦っていたら事故を起こしてしまった」なんてこともこの業界だと珍しくありません。
朝は要注意ですね。
積込 8:10~9:30
当日に配送する商品の積込をします。
1つ1つ手作業で積込をするので、
「商品の破損」や「怪我」には細心の注意を
はらいながら作業をしています。
配送を効率良く進めるため、
自分が取り出しやすいように積むのがポイント。
積込の順番を少し変えただけで配送のスピードが変わるなんてことも良くあります。
この仕事で、最も忙しく慌ただしい時間帯なので、雰囲気はピリピリしていることが多いですね。
朝礼 9:30~9:45
朝礼では「その日に気を付けなければいけないこと」「過去の事故事例」などを共有します。
毎日、同じような配送をしているように見えると思いますが、意外と細かいルール変更があったりします。
そのため、朝礼にて皆で共有してミスを事前に防ぎます。
『配送中の事故』は1番のトラブルです。
人の命に関わることなので、配送会社では毎日事故に対しての注意喚起を欠かしません。
点呼(出庫時)(帰庫時)
配送に出る前に、運行管理者に「体調」「アルコール検査の結果」、「当日配送する地域」などを報告します。
ここで問題がなければいよいよ出庫です。
しかし、前日にお酒を飲み過ぎて検査機に引っかかったり、免許証を忘れたりすると出庫できません。
「そんなことあまりないのでは?」と思うかもしれませんが、これは配送業界あるあるです。
お酒が好きな人や忘れ物が多い人は、特に注意が必要です。
配達 10:00~16:00
勤務時間の7~8割は配達の時間です。
「運転」「商品のお届け」「お客様対応」がメインとなります。
配達ルートさえ覚えてしまえば、自分のペースで仕事ができるようになります。
時には重たい物を運ぶことがありますので、台車を使ったり数回に分けて運んだりして負担を減らします。
お客様対応では、商品の受注書や個人情報を書いた紙を預かることもあるので、荷台ではなく運転席に貴重品として保管します。
雨の日は、雨具を使って商品を運ぶこともあります。
暑さが厳しい時期には塩飴を支給して体調管理にも気を配ったりもしますよ。
休憩は配達のキリが良いところで取るようにしています。
コンビニで配送会社の車を見掛けることがあると思いますが、ほぼ休憩中と言えるでしょう。
帰庫・片付け 16:00~16:30
配達が終わり会社に戻ってきたら、次の積込がしやすいように車の中を整理整頓します。
他のドライバーも続々と戻ってきます。
配達が終わった後なので、朝とは違い和気あいあいとした雰囲気の中で片付けをしながら「今日こんなことあってさ~」みたいな話をするのも配送業界あるあるです。
ドライバー同士でコミュニケーションを取るならこの時間がおすすめです。
新人は、一日を振り返って上手くできなかったことなどを頼れる先輩ドライバーに相談したりします。
片付けのポイントは「配達と関係のないものは全て降ろす」こと。
余計な物を積みっぱなしにしていると、後でトラブルになりやすいので、その日の内に片付けることを意識するようにしています。
帰庫したら点呼をしますが、朝とは違い「その日あった出来事」「道路状況」の報告が必要です。
現場の情報を得ることで、トラブル防止や事故の削減などにつながります。些細なことでもメモをして報告するのが鉄則です。
ミーティング・面談 16:30~17:00
毎日ではないですが、定期的にコミュニケーションを取る時間を作って情報交換をできるようにしています。
配達は1人で行うことがほとんどなので、ミーティングや面談の時間がないと会社の意向が伝わらなかったり、
ドライバーの抱えている悩みなどが分からないからです。
ミーティングでは人数が多いので、言いたいことが言えないかもしれませんが、面談なら1対1です。
1日のほとんどを1人で仕事していると不満が溜まりやすいので、そんな時は上司にしっかり相談すると気持ちが楽になります。
上司は経験豊富なので、適格なアドバイスをすることできます。
一人で悩まず何でも打ち明けるのが、気持ちよく仕事をするポイントです。
事務作業 16:30~17:00
当日預かってきた受注書や個人情報の提出、次の配達時に必要な物を準備します。
他のドライバーと一緒に事務作業を行います。例えて言うなら「自習時間」のような雰囲気です。
配達と違って時間に追われているわけではないので、幾分リラックスして仕事ができます。
天候が悪い日などは気が張っているので、事務所に入るとほっとします。
時には報告書や、お客様への簡単なお知らせを作成することもあります。
普段、配達をしているので小難しく感じることもありますが、配達と違って周りのメンバーと協力しながら作業ができるから心配無用です。
次の配達の準備を事務作業の時間にやっておくのもポイントです。
翌朝になって慌てなくて済みますからね。
退勤 17:00
事務作業が全て終わったら
タイムカードを押して退勤します。
タイムカードを押した瞬間に緊張感から解放されます。仕事をしていて1番ほっとする瞬間ですね。
仕事が終わったあとは仲の良いドライバー同士でご飯を食べに行くことや遊びにいくこともあります。
ただし「家に帰るまでが遠足」と言われるように、家に帰るまでが仕事です。
配達後は、自分で思っているよりも疲れていることがあるので、事故や怪我、トラブルなどを起こさないように気をつけています。